レーザービームローテータ

中空モータに光学素子を組み入れ多軸制御してビーム径を可変できるビームロテータです。
ビーム径を可変することにより、任意形状の孔加工が可能になります。

特長

  • 光学素子を組み入れた中空モータを多軸同期制御します。
    電気的に位相をずらすことによりモータを回転したままで加工径の変更が可能です。
  • 機械的な調整機構が無く構造が簡単な為、大口径(モータ口径Φ40)で高速回転動作が可能です。
  • 同期制御を行うことで任意形状多穴加工が可能です。

用途

  • 垂直孔加工、テーパ、逆テーパ孔加工な等壁面の加工角度が必要な高精度加工用途。
    丸穴が主であるが加工物の操作を併用することで任意形状の孔加工が可能。
  • 同一径の丸穴を多数穿孔する加工。
  • 溶接、表面処理等でレーザー収束スポットを一定幅に広げるウォーブル動作が必要な加工。

表が広いテーパー穴

垂直穴

裏面が広いテーパ穴

仕様

〇モータ仕様

項目単位仕様
形式3相ACサーボモータ
ベアリングボールベアリング
中空軸口径mm25
回転速度(最大)rpm12,000
軸長mm58.5
位相制御deg-180 to +180
位相分解能deg1

〇使用例と光学特性

項目単位仕様
入射ビーム径mm6(1/2)
平行シフトmm6
傾きdeg0.2
焦点距離mm100
照射角度deg3
穴径(最大)mm0.2

構造及び外観

機能

  モータ モータ形式 機能 内容

機能1

モータ(1+2) LBR-040SA 集束角度変更
  • 集束点でレーザービームに照射角度を与え、加工壁面の角度設定を行う
  • 2個の光学素子を同時に回転させてレーザービームを通し、光学素子の位相を相対的にかけることで出力レーザー光の回転半径を任意に設定する。出力光を集束することで照射角度が変わる。

機能2

モータ(3+4) LBR-040SB 集束径変更
  • 集束点を円形に回転させることで任意の円形穿孔、ウォーブリングの発生等を行う。
  • 2個の光学素子を同時に回転させてレーザービームを通し、光学素子の位相を相対的に変えることで出力レーザー光の角度を任意に設定する。出力光を集束すると円形を描く。円径は任意に設定できる。
  • 任意形状多穴加工が可能。

機能1+2

モータ
(1+2+3+4)
LBR-040SAB 集束角度変更
集束径変更
  • 4個の光学素子を直列に配置し、複合機能を持たせる。
  • 集束点の回転径、照射角度の任意設定が可能。
  • 垂直孔加工、任意テーパ穴加工等高精度微細加工が可能。

カスタム対応

光学系は用途に合わせた以下の項目の個別設計に対応します。

  • 仕様レーザー光波長
  • 最大レーザー光出力
  • 集束レンズの焦点距離
  • 最大照射角度
  • 最大回転数
  • 軸受仕様(エアベアリング、ボールベアリング、他)

その他光学系、口径等特注製作に対応します。

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